Sep 21, 2009

EWI4000s v.s WX5

ウィンドコントローラーと呼ばれるMIDIコントローラー自体が国内では、非常にマイナーな存在であるため、知っている人も少ないと思いますが、要は、電子縦笛といった感じの代物です。

現時点では、AKAI製のEWI4000sと、YAMAHA製のWX5の2機種が入手可能です。

それぞれの特徴を思うままに挙げてみると。。。

EWI4000s


  • あのT-SQUAREの伊藤たけし氏、本田雅人氏が使用した名機。バンドでシンセリードを演ずるひとは絶対に憧れる機種。


  • 本体に音源を内蔵し、さらに電池で駆動可能なので、無線で音声を飛ばせば、完全なコードレスで演奏可能


  • キーはタッチセンサー式なので、上級者となればかなりトリッキーな奏法が可能(マイケル・ブレッカーは凄い!!)。逆に、私みたいな初心者は、意図しないキーに触り「ピロッ」と音がしたり、気が付かないうちに半音下がったりする。


  • 運指は代表的なものが説明書に載っているが、実際には、かなりフレキシブルな運指が可能


  • 言葉では上手く説明できないのですが、吹き込んだ息の量が、普通の管楽器のように、全部楽器下部から放出されるのではなく、ほんの一部しか放出されないので、口の両端から息を逃しながら吹く、という独特の奏法が要求されるので、慣れるまでが大変



WX5

  • 完全にマイナーな機種なので、楽器店の店頭で目にすることは滅多にない


  • 音源は内蔵していないので、別途、音源が必要。YAMAHAとしては、音源モジュールVL70-mを推奨しているが、所詮、デジタルシンセの音に近く、EWIのようなアナログシンセ特有の太い音を出せない


  • キータッチはメカニカル方式なので、管楽器の経験がある人にとっては違和感がない


  • EWIと異なり、普通の管楽器同様、吹き込んだ息が全部、楽器下部から放出されるので、管楽器経験者にとっては奏法の違和感がない



といったところでしょうか。

私は、最初は当然のように、EWI4000sを購入したのですが、最終的には、WX5に落ち着きました。

理由としては、


  • 音源を内蔵していない分、軽い


  • メカニカル式のタッチキーなので、運指がし易い



が大きな理由です。

ただ、上にも書いたように、アナログ系の太いリード音が出せないので、やむなく、必要な時には、シーケンサーソフトである、SONAR内蔵音源であるペンタゴン2を鳴らしているのですが、キーボードではなく、ウィンドコントローラーでコントロールするのは結構、難しいです。
(言葉では表現出来ないので、詳細は端折りますが。。。)

やはり、どうしてもアナログ系のリード音が欲しい人は、EWI4000sを選択した方が良いかと思います。

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